豊洲市場への移転問題について
2017年07月01日
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フェイスブックに「豊洲市場への移転問題について」を投稿しました。
豊洲市場への移転は、東京都が築地市場における老朽化やアスベストの飛散防止、衛生課題などの解決に向けて現地での建て替えを含めて検討をした結果、現在地で市場業務を行いながら再整備することは不可能との見解から、江東区豊洲6丁目のガス工場操業跡地に移転することを決定し、始まりました。
公明党は当初より一貫して、日本を代表する「食の台所」としての新市場の安全・安心の確保、都民の安全・安心の確保を絶対条件として要望し、土壌汚染対策の確実な実施を求めてきました。
6月20日、小池都知事より移転に関する基本方針が示されました。公明党、そして私が、かねてから主張していた提案が実り、都知事が都議選の前に決断を下したこと、安全対策を施したうえで豊洲市場への移転の方向性を示したこと、風評被害の払拭へ先頭に立って取り組むと表明されたこと等を高く評価しています。
築地市場の再開発については、財源を含めて様々な検討事項があり、今後真摯に議論を重ねるとともに、都民・江東区民の皆様に「見える化」をして、スピード感を持って進めていかなければなりません。
この方針が示される以前、私は「豊洲市場へ移転すべきであり、都議選の前に早く決断を下すべき」と提案・主張してきました。
また、築地市場の活用については、都知事から提案があれば議論していくべきと言ってきました。理由は、豊洲市場の「安全」が都の専門家会議で保証されているからです。
専門家会議の平田座長は3月に「地上部分は安全、地下は科学的知見で対応可能」と表明し、6月11日にも「現在の都が考えている安全対策は妥当」との豊洲市場における対応策の提言を行いました。
病気の診断を医師がするように、第三者機関の専門の科学者の方の判断が重要です。これが基準となります。これは安全が確保できているということです。
「安全」が確保できているならば、都民の「安心」を確保するために、地下水の追加対策とともに、公明党が提案した豊洲市場の見学会(5月中旬に豊洲地域の都民の方々、6月中旬にも午前午後で公募都民に抽選で実施)の更なる開催や、大気中の有害物質の濃度を他の地域と比較できる電光掲示板の設置など「安全の見える化」を進め「安心」を確保して、都民の不安を消し去り速やかに豊洲市場に移転すべきと訴えてきました。
また、豊洲地域の風評被害の払拭への対応も求めてきました。豊洲市場の土壌汚染に関する情報は、場所が限定されることなく「豊洲(とよす)」と地名で発信されることが多かったためか、あたかも豊洲地域全体が汚染されているかのような印象を与えてしまっており風評被害が発生しています。
専門家会議が「安全」と表明しても、「ケタ違いに汚染が深刻」「こんなひどい汚染を取り除くことは不可能」などと不安をあおる様な発言をする方々も風評被害の拡大に一役買っているのかもしれません。
市場関係者の方々が困るのはもちろんのこと、「豊洲全体のイメージダウンになる」「精神的な苦痛を受けている」などの声も江東区に届いています。私のところにも、私立の学校に通うお母さんから「○○ちゃんの住んでいる豊洲は、汚染されていて危ないんでしょう。大丈夫?と言われて困っています」との話もありました。大変に遺憾なことです。風評被害が一日も早く完全に払拭されることに向けて、私も取り組んでいきたいと思います。
私は昨年10月、東雲に行ったときに撮影した風景写真を江東区「CITY IN THE GREEN」 オンラインフォトコンテストに応募しました。
http://www.city.koto.lg.jp/…/machiz…/midori/green/opc28.html
「豊洲~水と緑あふれる清廉な先進都市」という題名です。「公共の緑」部門 CIG賞を受賞して2月中旬より江東区のホームページで公開されていますが、応募動機は、東京都に起因する風評被害を是非払拭したい、江東区のシンボリックな水と緑あふれる清廉な場所を一人でも多くの方に見てもらいと思ったからです。
多額の費用をかけて完成した市場施設が、江東区民をはじめ多くの皆様に喜ばれるように、また江東区、東京都、そして日本の未来を開くようにして、移転できて良かったと皆様におっしゃってもらえるように取り組んでいきたいと思います。